#藍と橙の間で

twitterまとめ。デュエルマスターズ・FGO・グリムノーツ・流転のグリマルシェ

レギュレーション「シンプル+」とデュエルマスターズ界の新世界秩序

いつものように新弾開封してからふと始まってしまった妄想話。
試してもいいし試さなくてもいいよ。多分自分ではやらない。

レギュレーション「シンプル+」
新1弾「ジョーカーズ参上!!」以降の通常セットに収録されているカードを使用できる。ただし、デッキに入れられる枚数は最新の殿堂レギュレーションに従う。
・メインデッキ
 コモンカード30枚、アンコモン以上のカード10枚の計40枚で構成する。
・超GRゾーン(使用する場合)
 コモンカード8枚、アンコモン以上のカード4枚の計12枚で構成する

ティーチング等ゲーム体験用に構築する場合、上記の条件に加えて「いずれかひとつの文明」でデッキを構成するのが望ましい。ジョーカーズの場合、「いずれかひとつの文明+無色の種族にジョーカーズとあるカード」で構成する。

 ちょっとだけ変わりました。無色のジョーカーズヤッタレとチョコっとハウスしかいねえ。


最近のコモンカードって(テキスト欄が)驚きの白さなんすね、というところから始まった与太話。
*1最近のデュエマってめちゃめちゃ複雑でうおお分かんねえ、って感じてしまってて、そのカウンターとしてシンプルなルールがあってもいいんじゃないのかって思ったのです。それでざっくり組み上げたのがシンプル+。
プラスの意味合いは「アンコモン以上10枚」の部分で、シンプルなだけでなくやっぱりパワーカードも少しは取り入れたいよねってことでシンプル+。pauper*2との差別化の意味合いもあります。
シンプル+を試した結果パワーカードがパワーカード過ぎるのであれば前述のルールにコモンのみで構築する「シンプル」があってもいいと思います。
みんな遊んで♡

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なんでわざわざこんなルール作り上げるところに思考が及んだのかって話。それが、新世界秩序。

新世界秩序とは、「マジックを新しく始めるプレイヤーにとっての参入障壁を小さくする」という目的のために設定された、「コモンのカードを複雑にしすぎないようにする」というデザイン方針である。
カードやメカニズムがあまりに複雑すぎることは、初心者の挫折に繋がる。かといって過度な単純化を押し進めれば、経験豊富なプレイヤーには物足りないゲームになってしまう。そこで開発部は稀少度に目をつけた。あまり多くのブースターパックを購入することができない初心者にとって、カード資産のほとんどはコモンである。そのためコモンを単純なものにしつつ、アンコモン以上の稀少度に複雑なカードを置けば、両方のプレイヤーを満足させることができると考えたのである。

mtgwiki.com

 

 

先日新弾開けてて出てきたコモンカードの驚きの白さにあれこれデュエルマスターズの新世界秩序じゃない?って(今更ながら)考えが及んだのが事の始まり。

音奏 タケブーエ(オンソウ タケブーエ)
種類 クリーチャー
文明 光
種族 メタリカ/ワンダフォース 
パワー 3500 
コスト 4
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、GR召喚する。(GR召喚:自分の超GRの上から1枚目を、コストを支払ったものとして召喚する) 

音奏 タケブーエ - デュエルマスターズ DMvault

共鳴音奏 リリックバッハ(キョウメイオンソウ リリックバッハ)
種類 クリーチャー
文明 光
種族 メタリカ/ワンダフォース 
パワー 4500 
コスト 4
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時または攻撃する時、GR召喚する。(GR召喚:自分の超GRの上から1枚目を、コストを支払ったものとして召喚する)
■呪文の効果によって自分のクリーチャーを相手が選ぶ時、バトルゾーンに自分のGRクリーチャーがあれば、自分のメタリカは選ばれない。 

共鳴音奏 リリックバッハ - デュエルマスターズ DMvault

 
この2枚、同じセットに収録されているカードです。タケブーエはコモン、リリックバッハはベリーレア。
デネブログさん所でさっそく追悼されてたんですが、これって今のデュエルマスターズにおける新世界秩序の好例と言えるんじゃないかなって。

タケブーエはコモン。新世界秩序に当てはめるならコモンは初心者向けの単純なデザイン、ということでGR召喚のみ。
リリックバッハはベリーレア。新世界秩序に当てはめるなら中級者以上向けの複雑なデザイン、ということでGR召喚に加えて場の状態によってボーナスを得られるように。

マジック・ザ・ギャザリングの開発部は新世界秩序において、複雑さを「理解上の複雑さ(読んで分かるか)」「盤面の複雑さ(ゲーム中にカード間で影響し合う相互作用が理解しやすいか)」「戦略的複雑さ(カードの効果を正しく引き出せるか)」の3つに分類しており、そのうち前者2つに焦点を当てています。前述のタケブーエとリリックバッハの場合、リリックバッハは特に盤面の複雑さにおいて難しいカードであると言えます。
リリックバッハは自分のバトルゾーンにGRクリーチャーがいるか、相手の呪文が飛んで来た時にどのクリーチャーがメタリカであるか、という2つの要素を常に監視する必要があります。難しい。その点タケブーエは「クリーチャー2体!終わり!」で済むわけで、まあ、すごーく簡単ですよね。

デュエルマスターズも16年くらい続いてきて、複雑なデザインのカードが積み重なって今のカードプールが形作られています。正直、それらが及ぼす相互作用はめっちゃくちゃ難しいです。そんなところにカードゲームのカの字も知らないビギナーが入って明日から総合格闘技だ、って言われたってどこから始めればいいのかちんぷんかんぷんって話なのです。
そんな初心者の元に真っ先に集まるシンプルなコモンカードは、初心者の理解の助けとなる重要な存在と言えるでしょう。もし正しく複雑さを理解できるのであれば、それはコモンカードから卒業できたってことのかなって、そう思います。

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シールドなりドラフトなり、リミテッドやってると分かるんですが、デュエルマスターズのリミテッドって容易に4~5色揃えられちゃうんでカードパワーの低いコモンはごっそり抜けちゃうんですよね。リミテッドですらコモンの出番は少ない。なので、コモンカードをメインに扱う構築フォーマットがあってもいいのかなって、それが「シンプル+」だったりするのです。

*1:懐古のつもりはないんですが

*2:全てのコモンのみでデッキを構築するレギュレーション